著者
兵藤 哲朗
出版者
一般財団法人 運輸総合研究所
雑誌
運輸政策研究 (ISSN:13443348)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.20-25, 2012

<p>東日本大震災により,東京電力および東北電力管内の電力供給能力が著しく低下し,電力需要の高い2011年夏期には,政府による節電要請が下され,産業界や市民生活にも大きな影響を与えた.節電運動の一環として,時刻別の電力需要が公表されていることから,本分析では,節電実態について定量分析を行い,その効果を明らかにすることを試みる.具体的には,気温と電力需要の相関が極めて高いことから,時刻別の電力需要を推計する重回帰モデルを推定し,震災影響がなかった場合の電力需要を推計する.その推計値と,実績値を比較することにより,需要量減少の特性を考察した.結果から,ピーク時期(7・8月)では,当初の予定以上の15%を越える節電効果が認められた.またピーク分散効果についても,時刻別推計値の変動係数を算出することにより,その実績を確認することができた.</p>

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