- 著者
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辻 雅司
- 出版者
- 地域漁業学会
- 雑誌
- 地域漁業研究 (ISSN:13427857)
- 巻号頁・発行日
- vol.48, no.3, pp.13-30, 2008
<p>水産ねり製品は,地域の伝統食品として古くから,地産の魚介類を原料に蒲鉾などの水産ねり製品を製造,販売し,ブランドを継承している。</p><p>しかしながら,高度経済成長期における水産ねり製品業は,地産の原料の減少などから,地産の魚介類の原料使用は大きく減少し,これに代わって輸入の冷凍魚や冷凍スリ身に依存した生産となっている。</p><p>人口問題や各国での経済発展に伴う水産物需要に高まりから,食料の自給を高める地産地消型の食料供給が見直されている。こうした中で地産原料の実際はどうようになっているかを代表的な水産ねり製品の産地を取り上げ,明らかにすることを課題とした。</p>