著者
杉窪 利浩 園田 昭仁
出版者
一般社団法人 人間生活工学研究センター
雑誌
人間生活工学 (ISSN:13458051)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.32-38, 2007
被引用文献数
1

主に視覚障害者配慮の観点により開発される、音声ガイダンス機能を搭載した複写機においては、動作音が聞こえる中でも聞き取り可能で、かつ、うるさすぎない最適な音量で音声ガイダンスを出力することが求められる。また、視覚障害者は、健常者とは異なる聴覚特性を有している可能性もある。本研究では、このような観点に基づき、視覚障害者及び健常者に対し、複写機動作中に提示する音声ガイダンスの最適聴取レベルを調整させる実験を実施した。その結果、聴取者は、アイドルモードでは、複写機動作音の等価騒音レベル44dBに対し48~59dBに、作動モードにおいては、複写機動作音66dBに対し61~68dBに調整した。またアイドルモードでは、視覚障害者の調整した平均値は健常者の平均値よりも4dB高かったが、両群間に統計的有意差は認められなかった。これらの結果から、複写機における音声ガイダンスの最適レベルの設定値を提案した。

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