著者
今川 昌之
出版者
一般社団法人 日本薬剤疫学会
雑誌
薬剤疫学 (ISSN:13420445)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.79-89, 2021
被引用文献数
1

<p>2019 年末に中国の武漢で報告された原因不明の肺炎は,その後の研究で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が原因の肺炎と判明し COVID-19 と命名された.その感染流行は瞬く間に全世界に拡大し,2021年1月時点で感染者数は 9,000 万人を超え,死亡者数は 200 万人を超えている.人類はペストやスペイン風邪以来の未曾有の危機を迎えており,前例のないスピードでワクチンや治療薬の開発を加速させることによって COVID-19 パンデミックの終息を成し遂げようとしている一方,Vaccine Hesitancy と呼ばれるワクチン接種を躊躇する動きもみられ,接種が思うように進まないことで集団免疫獲得へのハードルが高くなっている.また,将来に備え,新興・再興感染症が蔓延した際に輸入ワクチンのみに頼ることなく,自国でワクチンの研究開発・生産できる体制を構築することは重要な課題である.本稿では,これら課題及び解決策に対して,ワクチン産業及びプライベートセクターの立場から提言する.</p>

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こんな論文どうですか? 4.危機管理及び国防としてのワクチン産業(今川 昌之),2021 https://t.co/LDJmS7nMe1 <p>2019 年末に中国の武漢で報告された原因不明の肺炎は,その後の研究で新型コロナウイルス(SARS-Co…

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