著者
米谷 雄介
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.198-199, 2020-01-15

本稿は,『マルコム・グラッドウェル著,"ティッピング・ポイント−いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか",飛鳥新社(2000)』を紹介するものである.「あるアイディアや流行もしくは社会的行動が敷居を越えて一気に流れ出し,野火のように広がる劇的瞬間のこと」をティッピング・ポイントと呼ぶ.ティッピング・ポイントは人から人への爆発的な感染現象であり,一見すると不合理であるが,そこには一定の法則性が存在する.本記事では,こうした爆発的感染を起こす3原則(「少数者の法則」,「粘りの要素」,「背景の力」)を説明し,社会的な流行を生み出したい読者に対して学ぶことを勧めている.

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