著者
原田 康徳
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, pp.813-818, 2020-07-15

ビスケットがどのようにして誕生し成長してきたかを述べるとともに,これからプログラミング教育が進むべき道を考察した.

257 0 0 0 OA 目次・表紙

雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, 2016-01-15
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.390-410, 2017-04-15
著者
広田 憲一郎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, 1971-03-15
著者
上原 哲太郎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.5, pp.380-385, 2019-04-15

改元が和暦を用いる情報システムに対して与える影響を考える.標準的OSやライブラリは西暦で処理されているため,和暦の処理はライブラリやOSの機能に頼らない場合が多く,その場合の改元対応は2000年問題と同様にプログラムの解析から始めざるを得ない.ライブラリ等の更新で対応できる場合においても,年度表記の曖昧さが残る問題,合字問題,元年表記問題などにより,やはりコード改修が皆無とはいかない場合がある.Excelなどのアプリケーションにおける新元号対応が不具合に繋がっている例もあり,新元号対応はそれほど大規模でないにせよ社会の随所で情報システムの混乱をもたらすと予想される.
著者
須崎有康
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.51, no.12, pp.1602-1609, 2010-12-15

Amazon EC2を代表とするIaaS(Infrastructure as a Service)型クラウドコンピューティングでは,不特定多数のユーザから複数OSをホスティングするマルチテナントのために仮想マシンは必須の技術になっている.仮想マシンのセキュリティについてはアメリカ国立標準技術研究所(NIST:National Institute of Standards and Technology)から出された導入ガイドライン(SP 800-125 DRAFT Guide to Security for Full Virtualization Technologies)などで導入の注意点は指摘されていているが,具体的な技術的詳細については解説されていない.本解説では技術的な問題点を掘り下げてIaaS型クラウドコンピューティングでの仮想マシンセキュリティの課題と対処方法を仮想マシン内(VM Internal)と仮想マシン間(Cross VM)に分け,クラウドの利用にする際に契約するSLA(Service Level Agreement)の参考になることを念頭に解説する.
著者
土井 賢治
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.11, pp.971-973, 2018-10-15

深層学習の画像識別分野への適用事例として,ラーメン二郎の画像から提供店舗を識別するモデルを作成した際の具体的な作業項目や勘所を紹介する.学習データの収集および分類工程においては, クローラーで収集した画像に対するクレンジング処理について重点的に解説する.モデルの学習においては, モデルの識別精度向上につながる各種手法(ファインチューニング, データ拡張,モデルアンサンブル)について重点的に解説する.学習したモデルの評価においては, モデルの各種評価指標の解説および, 作成したモデルの具体的な識別精度を提示する.
著者
松尾 真一郎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.200-202, 2020-01-15

ビットコインは,暗号研究者の夢である「信頼できる第三者の存在がなくてもネットワークを介して支払いを行う」の実現を試みた画期的なプロトコルの提案である.ビットコインを成り立たせるために,暗号,分散コンピューティング,ゲーム理論などさまざまな異なる研究領域が有機的かつ絶妙に組み合わされている.本稿ではこの絶妙な組合せを5分でわかった気にさせるという無茶な要求に対し,その無茶の度合いを説明しつつも,しっかり参考文献を時間を掛けて読めば,その組合せの絶妙さと,ビットコインがいかに暗号プロトコル研究者にとってコロンブスの卵的に素晴らしい提案であるかを理解できる道しるべを得る解説を提供する.
著者
三宅 陽一郎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.e3-e36, 2022-06-15

メタバースは人類が新しく獲得する時空間であり,今後,社会や人々の意識を大きく変えていくと期待されています.現代におけるメタバースはオンラインゲームやSNS,仮想通貨などを背景に成立しており,その歴史的成立の変遷をこの20年間のデジタル空間の発展とともに説明します.また,発展を続けるメタバースの未来について,人工知能エージェント,スマートシティ,NFTとの関連において,幾重にも重なる可能性を述べていきます.
著者
小野 厚夫
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.46, no.6, pp.612-616, 2005-06-15

情報は日本で作られた言葉で、1876年出版の酒井忠恕訳『佛國歩兵陣中要務實地演習軌典』に最初の用例があり、その原語はフランス語のrenseignementである。初期には情報と状報が併用されていたが、ほどなく情報に統一された。はじめは兵語として用いられていたが、日清、日露戦争の記事で新聞用語として定着し、一般化した。第二次世界大戦後は英語のinformationの日本語訳として用いられ、科学的に取り扱われるようになった。
著者
秋葉 拓哉
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.53, no.12, pp.1298-1304, 2012-11-15

ここ数年で,プログラミングコンテストにおける日本の実力は大きく向上し,今では世界的な強豪国の1つとなった.本稿では,まず,ACM-ICPC を始めとするプログラミングコンテストの紹介を改めて行い,プログラミングコンテストの面白さや意義,批判などについて議論すると共に,世界トップレベルの選手がどうやって育つのか,日本はなぜ強豪国となったか,などについて解説する.
著者
水田 孝信
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.892-897, 2012-08-15

近年金融業界において,情報化と高速化の進展は目覚しいものがある.この情報化は金融が効率化しただけでなく,今までにない新しい事業を生み出す後押しにつながっている.本稿では金融になじみがあまりない読者にもなるべく分かりやすいように,そもそも社会の中での金融の役割は何であるかを解説し,その中で金融業界において情報化・高速化が進展してきた背景を解説する.そして,今後どのような研究や技術が必要でどのような課題があるのか著者の考えを述べる.
著者
高橋 秀俊
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, 1960-07-30
著者
大倉 典子
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.124-127, 2016-01-15

情報通信基盤が整備した21世紀の高度情報化社会において,日本生まれのゲーム・マンガやアニメーションなどのいわゆるディジタルコンテンツが世界中に広がっている.一方,従来のものつくりの価値観である性能・信頼性・価格に加え,感性を第4の価値すなわち「感性価値」として認識しようという国の取組みも開始された.著者らは,日本生まれのディジタルコンテンツの人気の大きな要因の1つにキャラクタ等の「かわいさ」が挙げられると考え,人工物の感性価値としての「かわいい」に着目し,その物理的諸属性を系統的に解析する研究を行ってきた.ここでは,「かわいい形」「かわいい色」「かわいい質感」「かわいい大きさ」について,概説する.
著者
荒木 健太郎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.326-327, 2022-06-15
著者
石森 大貴
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.4-11, 2019-12-15

従来,防災情報はテレビやラジオといった「放送」が情報伝達の役割を担ってきました.放送は輻輳による障害がありません.しかしスマートフォンの普及で,情報収集の手段は放送からインターネット通信に変化してきています.そのなかで放送では発生しなかった通信の輻輳が発生したり,設備が物理的に損傷して,災害時に情報にアクセスできない障害が各地で多発しています.近年発生した障害事例および大量アクセスに耐えられる情報伝達インフラのスケーラビリティ向上方法について解説しました.
著者
堀山 貴史
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.418-426, 2012-03-15

「任意の凸多面体は,辺を切り開くことで,その面が重ならないように展開することができるだろうか?」これは,計算幾何学の未解決問題の1つである.より正確に言い換えると,「任意の凸多面体は,単純で自己交差のない多角形に辺展開することができるだろうか?」という問いである.展開図と言うと,小学校の算数の時間に,立方体や直方体の箱をチョキチョキと切り開いたのを思い出される方が多いだろう.本稿では,その頃には出てこなかった「単純」や「自己交差」,「辺展開」といった見慣れないキーワードの解説から始め,上記の未解決問題へのアプローチと関連研究について述べる.
著者
上原 哲太郎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.231-233, 2020-02-15

2019年12月,神奈川県が使用していたHDDがリサイクル業者から持ち出され,オークションにおいて転売されていたことが判明した.この事件を機にHDD等の記憶媒体の廃棄のあり方について大きな議論が巻き起こった.HDD等の確実な消去のためには物理破壊が確実ではあるが,リース等の契約形態によっては利用者による物理的破壊が困難な場合も少なくない.そこでHDDの論理的消去としてNIST SP800-88rev.1に基づく論理的消去の普及が望まれる.しかし我が国ではCryptographic Eraseに関する技術的検討が未だに不十分であることや,論理消去されたことをどのように証明し履歴を残すべきかの標準化された手順がないことなどに課題を残している.