著者
関 哲夫 菅野 尚
出版者
東北区水産研究所
雑誌
東北区水産研究所研究報告 (ISSN:0049402X)
巻号頁・発行日
no.43, pp.p29-36, 1981-10
被引用文献数
4

エゾアワビ被面子幼生は底棲生活に移行する際に,エゾアワビ,クロアワビ,マダカアワビ,及びメガイアワビの足蹠より分泌されるmucous trailを選択して着底し,ブドウガイ,イシダタミ,エゾチグサガイ等のmucous trailには着底しない。エゾアワビ足蹠より分泌される粘液状物質のうち,人為的な刺激を受けて分泌されたものや足蹠面を基質上にこすりつけて採取した粘液には幼生は着底せず,摂餌あるいは匍匐の間に分泌されたmucous trailに着底する。アワビ属のmucous trailは,アワビ被面子幼生がこれに接触して,属特異的に着底を誘起させる機能を有している。

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? アワビ足蹠粘液状物質によるエゾアワビ被面子幼生の着底誘起(関 哲夫ほか),1981 https://t.co/vllSjsmjj7

収集済み URL リスト