- 著者
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長谷川 摂
寺尾 嘉代子
- 出版者
- 愛知県食品工業技術センター
- 雑誌
- 愛知県食品工業技術センタ-年報 (ISSN:09160973)
- 巻号頁・発行日
- no.41, pp.6-10, 2000
食用あるいは食品の包装などに利用される12種類の植物の抗菌活性について検討した。(1)コリアンダー,ローズマリー,レモンバーベナ,セージの酢酸エチル抽出物はB.subtilisに対して強い抗菌活性を示した. (2)ローズマリーとセージの酢酸エチル抽出物はLb.plantarumに対しても抗菌活性を示した. (3)B.subtilis ATCC6633に対して特に強い抗菌活性を示したコリアンダー,ローズマリー,セージ抽出物は他のBacillusや食品より分離したB.subtilisに対しても強い抗菌性を示していた. (4)ローズマリーの酢酸エチル抽出物はB.subtilis芽胞の発芽を抑制したが,コリアンダーやセージの酢酸エチル抽出物は芽胞の発芽にほとんど影響を与えなかった. (5)シリカゲルクロマト画分のうち,コリアンダーについては画分Bが,セージやローズマリーは画分C,DがB.subtilisに対して強い抗菌活性を示した.