著者
壽 和夫
出版者
農林水産省果樹試験場
雑誌
果樹試験場報告 (ISSN:09165851)
巻号頁・発行日
no.34, pp.105-109, 2000-12

1.ナシ平塚16号は昭和28年に'新興'に'幸水'を交雑して育成した青ナシ系統で,個体番号は30-22である.昭和42年からナシ第3回系統適応性検定試験に供試して特性を検討したが,優れた点とともにいくつかの大きな欠点が指摘され,昭和50年度をもって試験中止と判断された. 2.樹勢は弱い方で,隔年結果の傾向があり,翌年の花芽の確保に対する影響が大きいので結実量を適正に管理する必要がある.収穫期前後に落果が発生することがある. 3.果実は扁円形で大果になる.無袋ではサビの発生が多く,外観は損なう.肉質はやや粗であるが,特有の香気があり,食味は良好である.収穫後の日持ちが短く,ぼけやすい. 4.香気を伴った食味が注目され,一部で栽培が続けられている.「かおり」の商品名で売られることもある.

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3.果実は扁円形で大果になる.無袋ではサビの発生が多く,外観は損なう.肉質はやや粗であるが,特有の香気があり,食味は良好である.収穫後の日持ちが短く,ぼけやすい.(レビューより抜粋) http://t.co/fkJMf06I
「研究資料 中生の青ナシ、ナシ平塚16号」 http://t.co/fkJMf06I

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