- 著者
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横井 秀一
茂木 靖和
- 出版者
- 岐阜県森林科学研究所
- 雑誌
- 岐阜県森林科学研究所研究報告 (ISSN:13456520)
- 巻号頁・発行日
- no.32, pp.1-14, 2003-03
岐阜県北部で2002年秋に発生した落葉広葉樹の冠雪害の概況を調査した。被害地は岐阜県北部に広く分布し、その中でも北部から西部にかけての範囲に被害の発生が多かった。被害形態は梢端や枝が折れる被害が最も多く、次いで幹折れ被害が多く発生していた。被害は、コナラに最も多く発生していた。致命的な被害である幹折れや根返りが発生したところでは、複数の個体が集団で被害を受けていることがしばしば観察された。これらの冠雪害は、10月下旬から11月上旬にあった3回の降雪、特に11月になってからの2回の降雪で発生したことが気象資料の解析からわかった。この時期には多くの落葉広葉樹が着葉しており、そのことが冠雪害の誘引になったと考えられた。