著者
重本 直樹 桑田 祐二 平尾 晃
出版者
広島県立農業技術センター
雑誌
広島県立農業技術センタ-研究報告 (ISSN:09184848)
巻号頁・発行日
no.76, pp.85-90, 2004-05

ヒロシマナは広島県の特産野菜で,主として漬物に加工されている。近年,ヒロシマナの産地では,長年の連作により根こぶ病が発生し,土壌消毒や耕種的防除等の技術を利用しても栽培が困難となっており,抵抗性品種の育成が要望されてきた。そこで,ヒロシマナと根こぶ病抵抗性のハクサイおよびツケナ類との交配育種により根こぶ病抵抗性ヒロシマナ品種'CR広島1号'を育成した。'CR広島1号'の特性は以下のとおりである。1.形態特性は,主要な市販品種の'交配2号広島菜'より葉数が2枚程度少ない以外は,草丈,葉長,葉肉の厚さ,葉柄の長さ,中助の幅,株重についてはほぼ同等である。2.'CR広島1号'は,広島市安佐南区および庄原市の根こぶ病発生圃場においても発症はほとんど認められず,強度の根こぶ病抵抗性を示す。3.漬物加工後の特性は,外観,味覚,香気,歯切れ,総合の評価項目について,いずれも従来の広島菜と比較して差は認められず,同等の漬物品質を示す。

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