- 著者
-
笠島 一郎
平林 孝之
川合 真紀
- 出版者
- 養賢堂
- 雑誌
- 農業および園芸 (ISSN:03695247)
- 巻号頁・発行日
- vol.85, no.6, pp.633-636, 2010-06
ワサビは日本料理(サシミ、すし、そば、漬物等)に独特の香辛料として用いられ、その歴史も古い。ワサビは我が国が原種と考えられる数少ない植物種である。すでに7世紀の飛鳥時代に登場し、江戸時代には静岡地方で栽培が推奨された。これまでいくつかの代表的栽培種が育成されているが、それらの遺伝学的類縁関係に関する知見は少ない。本研究ではRAPD法と呼ばれるポリメラーゼ連鎖反応(PCR)多型解析により、栽培ワサビ品種及び野生種の類縁関係の解析を試みた。