- 著者
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李 蓮花
劉 麗芸
- 出版者
- 岩手大学語文学会
- 雑誌
- 岩大語文 (ISSN:09191127)
- 巻号頁・発行日
- no.14, pp.114-110, 2009
日本語は中国語に比べてみても、その構成が極めて複雑な言語だと考えられる。例えば、文章を構成する要素一つを採ってみても、平仮名、片仮名、ローマ字が混雑し、また表現様式にしても尊敬語、丁寧語、謙譲語などがあり、これらを文脈に沿って適切に使い分けなければならない言葉である。さらには、これらの「単語形式」や「言い回し」は文章が書かれる時代の社会背景や生活スタイルによっても様々な変化を生み出している。いわゆる流行語などのように時代と共に消えてゆく言葉もあれば、突如として新しく生まれ出て来る言葉もある。これだけではなく、言葉の持つニュアンスの違いをも生み出している。