著者
山上 朝香
出版者
北海道農事試驗場北農會
雑誌
北農 (ISSN:00183490)
巻号頁・発行日
vol.81, no.4, pp.349-357, 2014-10

平成25年のオホーツク管内の農耕期における気象は,4月上旬の気温は順調に推移し,融雪時期も地域差があったものの平年並に進み,春の農作業は順調に始まった。しかし,4月下旬から5月中旬にかけて,平年を大きく下回る気温や断続的な降雨・降雪により日照不足となり,ばれいしょ,てんさい,たまねぎなどの植え付け作業が約1ヶ月できなかったため,農作物の生育は大きな影響を受けた。5月下旬以降は天候が良好に推移し,農作物の生育も順調に回復していたが,7月上旬以降の高温・少雨で,約1ヶ月間ほとんど雨が降らない状況が続き,ばれいしょ,てんさい,たまねぎなどの生育が停滞し,収量にも影響がでた。このように,平成25年は,極端な気象に悩まされた年であった。ここでは,極端な気象による影響を最小限に止めるため,普及センター最高の決議機関である所長・支所長会議で段階的に所長から出される指示に基づき,農作業の進捗状況や農作物の生育状況を把握し,関係機関と情報を共有するとともに,普及センター6支所86名が一丸となって,農業者にタイムリーな技術情報を発信した網走農業改良普及センター(以下,普及センター)の普及活動を紹介する。

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