著者
早乙女 梢
出版者
日本菌学会
雑誌
日本菌学会会報 (ISSN:00290289)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.69-81, 2015-11

Polyporus属(タマチョレイタケ目)には,形態的に多様な種が含まれていた。一方で,本属には,顕微鏡的特徴や腐朽型が共通する「関連属」が存在した。本属および関連属の分類学的再評価を目的とし,これらの詳細な系統関係を解明した。分子系統解析の結果,本属および関連属は6クレードに分割され,うち2クレードには本属種に加えて関連属種が含まれており,これらの属の分類学的再編成の必要性が示された。5クレードについては,柄の位置,傘肉の質感,柄の殻皮化の程度など,従来属内グループを定義するのに用いられた形態的形質によって,概ね特徴づけることができた。Polyporus属(広義)の分類学的再編成の一環として,2クレードを対象に詳細な研究を行った。その結果,1クレードをFavolus属として6種を認め,もう1クレードについては新属Neofavolus属を提唱,1新種を含む3種を所属させた。また,日本産Polyporus属(広義),Favolus属,Neofavolus属およびEchinochaete属の詳細と種リストを示した。

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こんな論文どうですか? Polyporus属とその関連属の分子系統分類学的研究(早乙女 梢),2015 https://t.co/zDSojOVEVh Polyporus属(タマチョレイタケ目)には,形態的に多様な種が含まれていた。一方で,本属には,…

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