著者
池田 裕美
出版者
家畜栄養生理研究会
雑誌
栄養生理研究会報 = Proceedings of Japanese Society for Animal Nutrition and Metabolism (ISSN:02864754)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.1-8, 2018

遊離アミノ酸は、モノアミン同様に神経伝達物質として働くことが知られている。また、L-チロシンおよびL-トリプトファンはそれぞれ、ドーパミンおよびセロトニンの前駆体である。近年、生体内においてL型のみではなくD型アミノ酸の存在についても確認され、D型アミノ酸に関する研究が飛躍的な発展を遂げている。D-セリンはN-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)型グルタミン酸受容体のコアゴニストとして働くことや、D-アスパラギン酸が水晶体に蓄積することで白内障を発症させることも報告されている。これらのことから、モノアミンのみではなくD型も含めた遊離アミノ酸にも行動量制御の新たな可能性を求めた。本研究では、同属でありながら行動量が著しく異なる2種類のハムスターを用いて栄養生理学的および行動特性の差異を解明することを目的とした。

言及状況

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CiNii 論文 -  矮性ハムスター間に存在する栄養生理学的差異と行動特性の解明 https://t.co/zemPEnwrxx #CiNii "また、L-チロシンおよびL-トリプトファンはそれぞれ、ドーパミンおよびセロトニンの前駆体である。"

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