著者
石田 孝行
出版者
静岡県水産技術研究所
雑誌
静岡県水産技術研究所研究報告 (ISSN:18830382)
巻号頁・発行日
no.51, pp.13-18, 2018-10

太平洋クロマグロの漁獲管理措置に伴い集計された2015~2016年の静岡県知事管理漁業のクロマグロ属人漁獲量と,1994年以降の属地水揚量を整理することで,静岡県におけるクロマグロの水揚げの特徴と動向を明らかにした。水揚量が急増した2016年は,11~12月に沿岸及び近海かつお一本釣り漁業による0歳魚が年間属地水揚量の70%を占めた。その他の漁業も含め,この年の静岡県に水揚げされたクロマグロは4kg未満の0歳魚が主体であった。1994年以降の属地水揚量の推移と尾叉長組成の傾向から,静岡県に水揚げされるクロマグロは,銘柄別ではメジ,年齢では加入直後の0~1歳魚が主体であると考えられた。また,メジ銘柄の属地水揚量は年変動が大きく,多獲年には沿岸及び近海かつお一本釣り漁業による漁獲が年間水揚量に大きく影響していると推察された。

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