出版者
北海道農業試験場
雑誌
北海道農業試験場研究資料 (ISSN:03862224)
巻号頁・発行日
no.50, pp.97-115, 1994-03

大規模といわれる十勝農業も低コスト・環境保全が求められ,エネルギー効率も高くない。前者の主因は多肥で,後者には機械が加わる。本稿は土壌管理面から問題解決の方向と可能性を探った。基本は,主役たる作物特性の定量的把握,土壌機能とその不均一性の認識に立った土壌管理である。その際,広域かつ細密な土壌機能の把握にはランドサットTM情報が有効で,同様のセンサーを登載したトラクタを開発すれば,土壌機能に応じた不均一施肥による収量,品質の均一化が可能になる。他方,家畜排泄物はゴミと資源の狭間にあり,多様な畑作の展開がバッファーとして働けば,収量を維持した減肥と環境保全への道がみえる。加えて,簡易耕の導入も期待されるが,大区画圃場では土壌侵食が考慮されるべきである。何れにせよ,農業の原点に立った総合的な努力が必要で,技術開発だけでなく消費者,行政の発想の転換と合意なしには農業の将来像は見えてこないであろう。

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こんな論文どうですか? 農業生産における土壌管理の将来,1994 https://t.co/7uUf48hyIu 大規模といわれる十勝農業も低コスト・環境保全が求められ,エネルギー効率も高くない。前者の主因は多肥で,後者に…
こんな論文どうですか? 農業生産における土壌管理の将来,1994 https://t.co/7uUf48hyIu 大規模といわれる十勝農業も低コスト・環境保全が求められ,エネルギー効率も高くない。前者の主因は多肥で,後者に…
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