著者
古味一洋
出版者
高知県農業技術センター
雑誌
高知県農業技術センター研究報告 = Bulletin of the Kochi Agricultural Research Center (ISSN:09177701)
巻号頁・発行日
no.12, pp.21-25, 2003-03
被引用文献数
6

2000年11月~2001年3月に高知県内で採集したミナミキイロアザミウマ9個体群のクロロフェナピル、スルプロホス、エマメクチン安息香酸塩、スピノサド、チオシクラム、イミダクロプリド、シペルメトリンおよびマラソン・BPMCに対する感受性を調査し、以下の結果を得た。1.供試した個体群に対するクロルフェナピルのLC50値は6.0~17.1ppmの範囲であった。感受性系統に対する本剤のLC50値が2.5ppmであることから、県内には本剤に対して感受性の低下した個体群が存在することが明らかとなった。2.エマメクチン安息香酸塩、スピノサドに対する感受性は高く、補正死虫率はそれぞれ98%、96%以上であった。チオシクラムに対する感受性も概ね高く、シペルメトリンに対する感受性も一部の個体群を除き高かった。しかし、イミダクロプリド、マラソン・BPMCに対する感受性は全般的に低かった。さらに、供試した個体群に対するスルプロホスのLC50値は72.2~167.2ppmの範囲であり、1992年当時に比べ感受性が高まる傾向にあった。

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