出版者
福岡県水産海洋技術センター
雑誌
福岡県水産海洋技術センター研究報告 (ISSN:09192468)
巻号頁・発行日
no.16, pp.149-153, 2006-03

1)小型タイ類の凍結貯蔵の場合、凍結は-30℃以下が必要で、その条件のもとでは約180日間品質が保てる。凍結保存時にグレース処理や真空パック包装を行うことで体色の変化を防ぐことが出来る。2)-30℃での冷凍保存を考えた場合に、既に各漁協には-15℃前後の冷凍庫が設置されており、現有施設での技術移転は困難であるが、今回の知見は事業が単協レベルから複数漁協や全県などへ大規模な加工・出荷・販売する体制を整える必要が生じた場合に活用が期待される。3)小型タイ類の加工品を試作し、原料の入手から加工、販売に至る流れを整理し、課題の抽出を行った。また、生産にかかるコストを試算し、めんたい干しの場合、干物で138円/尾、惣菜まで加工すると166円/尾であった。鯛飯は400円/個であった。

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