著者
中本 崇
出版者
福岡県水産海洋技術センター
雑誌
福岡県水産海洋技術センター研究報告 (ISSN:09192468)
巻号頁・発行日
no.18, pp.173-214, 2008-03 (Released:2011-01-17)

ミジンコ類の大量培養技術の開発と魚介類幼生への餌料効果に関する研究。淡水産枝角類は、湖沼、水沢地等の淡水域に広く分布し、ミジンコと俗称される小型の甲殻類である。冷水域を好む北方性種と、温暖な地域を好む南方性種とに区別され、我が国では80種以上が知られているが、分類学的な研究が進むとさらに多くの種数が加わるものと考えられている。また、仔魚期の淡水魚の主要な初期餌料となっており、その観点からも多くの研究がなされている。そこで、室内の制御環境下で淡水産枝角類のバッチ式高密度培養技術を開発し、淡水魚類幼魚の生物餌料とすることを目的とした。また、高密度大量培養した淡水産枝角類に海産魚介類に必要な高度不飽和脂肪酸を強化し、海産魚介類幼魚の生物餌料として適しているか否かも併せて検討した。
出版者
福岡県水産海洋技術センター
雑誌
福岡県水産海洋技術センター研究報告 (ISSN:09192468)
巻号頁・発行日
no.19, pp.91-97, 2009-03

従来、オイカワの資源増殖事業として主に天然採捕の稚魚を用いた種苗放流が行われてきたが、近年では資源状況の悪化等により放流用種苗が入手困難となり放流数が激減し、十分な増殖が図られていない状況である。また、小規模ながら産卵場の造成が行われてきたものの、オイカワの産卵生態、特に産卵場形成要因の知見が乏しくオイカワに適した産卵場造成手法は確立しておらず、ウグイなどの他魚種の事例を参考に実施されているものであるため、効果は思ったほどあがっていなかった。本研究では、前報で報告した産卵場形成条件を元に造成に用いる底質材や造成手法の検討を行った。底質材については砂利の大きさ別にモデル産卵床を造成し、それぞれの産卵床に産み付けられた卵数と産卵床の形状変化から適正材を検討し、¢1〜2cmの砂利が材料として適していることがわかった。造成手法については、河川に直接砂利を撒いて造成を行う客土式産卵床、持ち運び可能な容器に砂利を入れて設置する移動式産卵床の2手法について検討を行った。客土式産卵床はその適正な造成時期は梅雨明け後の7月中旬であり、産卵床の周囲を石でコの字状に取り囲み砂利留めを設けることで効果を維持することできた。移動式産卵床は天然産卵場等に比べ産卵数が多い傾向が確認された。また増水や渇水などに伴う河川水位の変動に合わせて移動させる作業が必要となるものの、その回数は3〜4回と作業負担も十分対応可能な範囲であり、1基あたりの価格は285円と非常に安価であることから産卵場造成手法として有効であると判断された。
著者
佐野 二郎
出版者
福岡県水産海洋技術センター
巻号頁・発行日
no.19, pp.91-97, 2009 (Released:2011-03-05)

従来、オイカワの資源増殖事業として主に天然採捕の稚魚を用いた種苗放流が行われてきたが、近年では資源状況の悪化等により放流用種苗が入手困難となり放流数が激減し、十分な増殖が図られていない状況である。また、小規模ながら産卵場の造成が行われてきたものの、オイカワの産卵生態、特に産卵場形成要因の知見が乏しくオイカワに適した産卵場造成手法は確立しておらず、ウグイなどの他魚種の事例を参考に実施されているものであるため、効果は思ったほどあがっていなかった。本研究では、前報で報告した産卵場形成条件を元に造成に用いる底質材や造成手法の検討を行った。底質材については砂利の大きさ別にモデル産卵床を造成し、それぞれの産卵床に産み付けられた卵数と産卵床の形状変化から適正材を検討し、¢1〜2cmの砂利が材料として適していることがわかった。造成手法については、河川に直接砂利を撒いて造成を行う客土式産卵床、持ち運び可能な容器に砂利を入れて設置する移動式産卵床の2手法について検討を行った。客土式産卵床はその適正な造成時期は梅雨明け後の7月中旬であり、産卵床の周囲を石でコの字状に取り囲み砂利留めを設けることで効果を維持することできた。移動式産卵床は天然産卵場等に比べ産卵数が多い傾向が確認された。また増水や渇水などに伴う河川水位の変動に合わせて移動させる作業が必要となるものの、その回数は3〜4回と作業負担も十分対応可能な範囲であり、1基あたりの価格は285円と非常に安価であることから産卵場造成手法として有効であると判断された。
著者
佐野 二郎
出版者
福岡県水産海洋技術センター
雑誌
福岡県水産海洋技術センター研究報告 = Bulletin of Fukuoka Fisheries and Marine Technology Research Center (ISSN:09192468)
巻号頁・発行日
no.19, pp.91-97, 2009-03

従来、オイカワの資源増殖事業として主に天然採捕の稚魚を用いた種苗放流が行われてきたが、近年では資源状況の悪化等により放流用種苗が入手困難となり放流数が激減し、十分な増殖が図られていない状況である。また、小規模ながら産卵場の造成が行われてきたものの、オイカワの産卵生態、特に産卵場形成要因の知見が乏しくオイカワに適した産卵場造成手法は確立しておらず、ウグイなどの他魚種の事例を参考に実施されているものであるため、効果は思ったほどあがっていなかった。本研究では、前報で報告した産卵場形成条件を元に造成に用いる底質材や造成手法の検討を行った。底質材については砂利の大きさ別にモデル産卵床を造成し、それぞれの産卵床に産み付けられた卵数と産卵床の形状変化から適正材を検討し、¢1〜2cmの砂利が材料として適していることがわかった。造成手法については、河川に直接砂利を撒いて造成を行う客土式産卵床、持ち運び可能な容器に砂利を入れて設置する移動式産卵床の2手法について検討を行った。客土式産卵床はその適正な造成時期は梅雨明け後の7月中旬であり、産卵床の周囲を石でコの字状に取り囲み砂利留めを設けることで効果を維持することできた。移動式産卵床は天然産卵場等に比べ産卵数が多い傾向が確認された。また増水や渇水などに伴う河川水位の変動に合わせて移動させる作業が必要となるものの、その回数は3〜4回と作業負担も十分対応可能な範囲であり、1基あたりの価格は285円と非常に安価であることから産卵場造成手法として有効であると判断された。
著者
上田 拓
出版者
福岡県水産海洋技術センター
雑誌
福岡県水産海洋技術センター研究報告 = Bulletin of Fukuoka Fisheries and Marine Technology Research Center (ISSN:09192468)
巻号頁・発行日
no.21, pp.7-19, 2011-03

1960年以降の筑前海区漁業の動向を包括的にとりまとめるとともに、比較的漁獲量が安定している二そうごち網の漁獲性能の動向について解析し、筑前海区漁業の動向と漁獲性能との関係について考察し、将来的な水産施策の方向性に関する提言を行う事を目的とした。筑前海区の全経営体数は1960年以降増減傾向を繰り返していたが1980年代以降減少傾向であった。漁獲量では1960年以降増加傾向にあったが、全漁業種では1990年代以降、まき網を除いた場合1980年代以降減少傾向を示していた。1隻1日あたり漁獲量は長期的に見て、ごち網、まき網は大きく増加傾向を示していたが、その他主要漁業では横ばい傾向であった。使用漁船隻数は5トン未満船が減少傾向、 5トン以上船は増加傾向にあり、使用漁船の大型化が見られた。二そうごち網では、1日あたり漁獲量は近年過去最高水準であるが、1時間あたり漁獲量は過去最高水準の7割程度であり、漁獲量減少を漁獲努力量である漁具掃海時間や、エンジン出力、漁船規模などの漁獲性能の増大により維持している事が推察された。特に1970年から2009年の間でエンジンの軸出力は10.6倍にも増加していた。以上より、漁業者は漁獲量の減少を漁獲性能を上昇させることにより維持しようとしてきたが、漁獲量は次第に減少してきており、資源量の減少が懸念された。当海区における水産資源の持続的な利用を実現させるためには、漁獲量のみならず、漁獲性能の変化に注視した事細かな資源管理、施策を講じる必要性があると考えられた。
著者
尾田 成幸 上妻 智行 藤吉 栄次 玉城 泉也 小林 正裕 吉田 吾郎 菊池 則雄
出版者
福岡県水産海洋技術センター
雑誌
福岡県水産海洋技術センター研究報告 = Bulletin of Fukuoka Fisheries and Marine Technology Research Center (ISSN:09192468)
巻号頁・発行日
no.22, pp.77-81, 2012-03

海域環境に適合したノリ養殖対象種および育種素材を探索するため,2010年と2011年の3月に福岡県豊前海沿岸の16河川の河口域でアサクサノリPorphyra tenera Kjellmanの分布状況を調査した。その結果,奥畑川(北九州市門司区大積)と近衛川(京都郡苅田町新浜町),および長野間川(行橋市稲童浜)の3河川でアマノリ属の生育が確認された。3河川で採取されたアマノリ属の葉状体は,奥畑川で採取されたソメワケアマノリPorphyra katadae Miura等を除き,形態的特徴とDNA分析結果からアサクサノリと判断された。アサクサノリはアシ原などの自然環境が残る干潟付近で生育が認められることが多い。近衛川は工業団地を流れ両県を護岸に囲まれた人工的な小河川で、長野間川についても護岸に囲まれた小河川であったが,いずれの河川も共通して河口域に広い感潮域が形成されていた。福岡県内でアサクサノリの生育が発見されたのは初めてである。今後は養殖対象種および育種素材として利用できるか否かを評価する必要がある。
著者
佐野 二郎
出版者
福岡県水産海洋技術センター
巻号頁・発行日
no.22, pp.57-61, 2012 (Released:2013-10-08)

ハスのOpsariichthys uncirostris uncirostris(Temminck and schlegel)は,原産地である琵琶湖から他の種苗に混じって進入してきた国内移入種であり,本県の漁業権河川においてもアユやオイカワ等,水産上有用な魚種への食害影響が大きい(佐野未発表)。本研究ではこれまで判明した生態的知見を元に,ハスの効率的駆除方法について検討を行った。ハスは投網による試験の結果,産卵期中の産卵場での採捕効率が他の時期や他の場所に比べ高かった。しかし,その産卵期と産卵場環境が近縁種のオイカワと一致しており,駆除時のオイカワ混獲が大きな問題となることから,ハスのみ採捕する手法として,(1)魚類を全て魚体への影響を少なく採捕し,採捕後にハス以外は逃がす,(2)ハスのみを選択的に採捕するの2手法を検討した。(1)については定置網を用いて,(2)については3種類の異なる目合いの刺し網を用いて試験を行った。定置網については漁具の構造上やハスの生態的特徴からほとんど採捕できなかった。刺し網試験では,目合い7節(網目内径5cm)の網が他の目合いに比べオイカワの混獲が少なく,かつハスを効率的に採捕することがわかった。加えて人工河川では,オイカワ用移動式産卵床を用いた投網による選択漁獲も有効であった。このような手法を用い生息する産卵親魚の2割以上を採捕することで駆除効果が期待された。
著者
尾田 成幸 上妻 智行 藤吉 栄次 玉城 泉也 小林 正裕 吉田 吾郎 菊池 則雄
出版者
福岡県水産海洋技術センター
雑誌
福岡県水産海洋技術センター研究報告 (ISSN:09192468)
巻号頁・発行日
no.22, pp.77-81, 2012-03

海域環境に適合したノリ養殖対象種および育種素材を探索するため,2010年と2011年の3月に福岡県豊前海沿岸の16河川の河口域でアサクサノリPorphyra tenera Kjellmanの分布状況を調査した。その結果,奥畑川(北九州市門司区大積)と近衛川(京都郡苅田町新浜町),および長野間川(行橋市稲童浜)の3河川でアマノリ属の生育が確認された。3河川で採取されたアマノリ属の葉状体は,奥畑川で採取されたソメワケアマノリPorphyra katadae Miura等を除き,形態的特徴とDNA分析結果からアサクサノリと判断された。アサクサノリはアシ原などの自然環境が残る干潟付近で生育が認められることが多い。近衛川は工業団地を流れ両県を護岸に囲まれた人工的な小河川で、長野間川についても護岸に囲まれた小河川であったが,いずれの河川も共通して河口域に広い感潮域が形成されていた。福岡県内でアサクサノリの生育が発見されたのは初めてである。今後は養殖対象種および育種素材として利用できるか否かを評価する必要がある。
出版者
福岡県水産海洋技術センター
雑誌
福岡県水産海洋技術センター研究報告 (ISSN:09192468)
巻号頁・発行日
no.16, pp.129-141, 2006-03

有明海区・豊前海区の漁業就業者は、年齢構成の型をほとんど変化させず、後継者の補給がほとんどなされないまま高齢化し、加齢による引退や死亡によって急速に減少している。現在の動向で推移すると仮定すれば、'03年を基準として、およそ15年程度で男性就業者は有明海区・豊前海区とも、半減することが予測される。さらに女性就業者は同様に有明海区では10年程度で半減、15年程度で約1/3に、豊前海区では15年程度で半減、20年程度で約1/3にまで減少することが予測される。有明海区の漁業種類において65歳以上の高齢層が占める割合は、のり養殖、採貝、刺網とも前回調査時('91年)からほぼ倍増しており、特に採貝の高齢化が著しく、のり養殖からの引退者の移行が要因として考えられた。30歳未満の青年層の割合は、前回調査時から若干低下した程度であった。豊前海区で高齢層の占める割合が最も高いのはかごの63%で、採貝の53%とあわせ、両者とも前回調査時から20%以上増加しており、小型底びき網や小型定置網の就業者減少が要因として考えられた。青年層の割合はかき養殖で高くなっており、近年の発展を裏付けていた。今後の就業者確保のためには、新規学卒後継者の確保は言うに及ばず、高齢者、女性就業者、定年帰漁者を含むUJIターン者や地元での転職者の確実な取り込み、漁協ホームページによる情報発信、労働環境の整備等が重要と考えられた。有明海区・豊前海区とも、中国ノリの輸入解禁や漁協合併、かき養殖の台頭等、今後の就業構造に影響を与えうる多くの新たな動きがあり、継続的に調査をしていく必要性があると考えられた。
著者
兒玉 昂幸 白石 日出人 渕上 哲
出版者
福岡県水産海洋技術センター
雑誌
福岡県水産海洋技術センター研究報告 Bulletin of Fukuoka Fisheries and Marine Technology Research Center (ISSN:09192468)
巻号頁・発行日
no.24, pp.13-23, 2014-06

福岡県有明海区の河口域漁場では,ノリ網に付着したノリ葉体が数日で消失する現象が以前から発生しており、生産性の低い漁場となっている。しかし、河口域漁場は栄養塩が豊富にあり、ノリの色落ちが起きにくいため、原因を特定し有効な対策を講ずれば,ノリの生産性を向上させることができると考えられた。そこで,ノリ葉体消失の原因と考えられる低塩分海水による影響と藻食性動物の食害について検討を行ったところ,現場においてカモの摂食を確認し,消化管からもノリが見られた。また,カモの侵入を防ぐための囲い網を設置したノリ網では,消失は発生しないことが確認された。以上のことから,ノリ葉体消失はカモ類による食害が原因であり,カモ類のうち特にオナガガモとヒドリガモによる影響が大きいことが明らかとなった。
出版者
福岡県水産海洋技術センター
雑誌
福岡県水産海洋技術センター研究報告 (ISSN:09192468)
巻号頁・発行日
no.17, pp.29-36, 2007-03

1)しいら漬けにおけるヒラマサの重要度は高く、'98年-'05年の全漁獲金額に占める割合はシイラの23%を越え、67%にも及ぶ。2)1976年以降の本県のしいら漬け漁業による漁獲状況には、'78年から'82年、'89年から'90年、95年以降の3期の好漁期が存在している。3)'76年から'05年の5-7月CPUEと前年5月-翌年4月までの12ヶ月間平均水温は、若干のずれは有るがおおむね傾向が一致し、平均水温が高い期間は5-7月CPUEも高くなり、平均水温が低くなると、CPUEも低位になる傾向があった。4)'76年から'05年では、前年5月-翌年4月までの12ヶ月間平均水温が高い時には、本県海域での漁獲が早まり、5月に漁獲の中心が移っていくことが示唆された。5)'93年から'05年では4-7月にかけての水温が高い時に漁獲量、CPUEが高くなる傾向が見られた。6)5-7月ヒラマサ漁獲量()をY1、CPUEをY2、4月水温(℃)X1、5月と4月の水温差(℃)をX2として次の2式が得られた。Y1=99.21X1-74.95X2-1289.5・・・・式1。Y2=0.53X1-0.65X2-6.39・・・・式2。
出版者
福岡県水産海洋技術センター
雑誌
福岡県水産海洋技術センター研究報告 (ISSN:09192468)
巻号頁・発行日
no.16, pp.149-153, 2006-03

1)小型タイ類の凍結貯蔵の場合、凍結は-30℃以下が必要で、その条件のもとでは約180日間品質が保てる。凍結保存時にグレース処理や真空パック包装を行うことで体色の変化を防ぐことが出来る。2)-30℃での冷凍保存を考えた場合に、既に各漁協には-15℃前後の冷凍庫が設置されており、現有施設での技術移転は困難であるが、今回の知見は事業が単協レベルから複数漁協や全県などへ大規模な加工・出荷・販売する体制を整える必要が生じた場合に活用が期待される。3)小型タイ類の加工品を試作し、原料の入手から加工、販売に至る流れを整理し、課題の抽出を行った。また、生産にかかるコストを試算し、めんたい干しの場合、干物で138円/尾、惣菜まで加工すると166円/尾であった。鯛飯は400円/個であった。
出版者
福岡県水産海洋技術センター
雑誌
福岡県水産海洋技術センター研究報告 (ISSN:09192468)
巻号頁・発行日
no.13, pp.27-30, 2003-03

1)ノリ葉体の色と乾燥葉体のアミノ酸量の経時変化を明らかにし、色とうまみの面から摘採時間の検討を行った。2)L値は20時から2時の間で低い値を示した。a値、b値は大きな変動はなかった。3)アミノ酸量では、グルタミン酸は20時から2時、アラニンは11時から14時が高い値を示した。4)午後2時頃から午前2時頃までがうまみの多い時間帯、日中の午後が甘みの多い時間帯である。グルタミン酸、アスパラギン酸、アラニンの合計量から考えても正午頃から午前0時頃までに得られるノリ葉体が、1日の中でもうまみ、甘みの多いものと考えられた。5)労働の軽減と操業上の安全性から考えると夜間摘採をやめ、色の点では劣るが甘みの強い乾ノリを生産することを目的として、正午から日没前の時間帯に摘採を行う方策が考えられた。
出版者
福岡県水産海洋技術センター
雑誌
福岡県水産海洋技術センター研究報告 (ISSN:09192468)
巻号頁・発行日
no.19, pp.135-140, 2009-03

福岡県有明海区のノリ養殖漁場については、統一的な漁場区分が確立されていないため、担当者や研究内容によって区分や呼び方が異なっている。そこで、漁場調査結果等を使用し、主成分分析とクラスタ分析を用いて漁場の類型化を試みた。その結果、19の漁場調査点は5つのグループに分類することが出来た。