出版者
富山県農業技術センター
雑誌
富山県農業技術センター研究報告 (ISSN:0913915X)
巻号頁・発行日
no.25, pp.1-18, 2008-03

「てんこもり」は、成熟期が「コシヒカリ」より7日程度遅く、高品質で良食味、耐倒伏性に優れ直播栽培にも適した晩生品種である。富山県農業技術センターにおいて「富山36号」と「と系1000」の交配組み合わせから育成された。2007年3月に「てんこもり」を候補名として品種登録の申請を行い、同年8月に出願公表された(出願番号第20793号)。主な特性は次のとおりである。1.出穂・成熟期。「コシヒカリ」より出穂期で5日、成熟期で7日程度遅い。2.稈長・倒伏程度。稈長は「コシヒカリ」より短く、耐倒伏性に優れる。3.収量。移植栽培、直播栽培ともに「コシヒカリ」よりも収量性が高い。4.品質。品質は「コシヒカリ」より高温登熟性に優れ、安定して良い。5.食味。食味は「コシヒカリ」と同程度で美味しい。6.耐病性。いもち病に対しては、「コシヒカリ」よりも強い。紋枯病に対しては、「コシヒカリ」よりもやや弱い。

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