出版者
愛知県環境調査センター
雑誌
愛知県環境調査センター所報 = Bulletin of Aichi Environmental Research Center (ISSN:21864624)
巻号頁・発行日
no.36, pp.1-6, 2009-03

光化学オキシダント(Ox)高濃度時の一酸化窒素(NO)、二酸化窒素(NO2)、非メタン炭化水素(NMHC)濃度の特徴を明らかにするために、愛知県で測定した常時監視データ等を用いて解析を行った。2007年5月から9月のうち、Oxが高濃度となった一定範囲の気象条件の日を解析対象日とし、局ごとに全ての解析対象日を平均した値(局ごとの特徴)と、日ごとに全局を平均した値(日ごとの特徴)を調べた。朝方(6-9時)のNO2やNMHC濃度の平均値と朝方のOx濃度平均値やOx濃度増加量との間に日ごとの特徴では正の相関があったが、局ごとの特徴では正の相関が見られなかった。一方、朝方のNO濃度の平均値と朝方のOx濃度の平均値について局ごとの特徴では負の相関があったが、日ごとの特徴ではこの相関が見られなかった。これらのことから、朝方の高濃度のNOは局所的な朝方のOx濃度を下げており、朝方の高濃度のNO2やNMHCが、広域的にOx濃度を上げていることが示唆された。

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こんな論文どうですか? 光化学オキシダント高濃度時のNO,NO2,NMHCに関する研究(川上 七恵),2009 http://t.co/tYTVFVJjyk

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