出版者
愛知県環境調査センター
雑誌
愛知県環境調査センター所報 = Bulletin of Aichi Environmental Research Center (ISSN:21864624)
巻号頁・発行日
no.38, pp.1-6, 2011-03

本研究は、浮遊粒子状物質(SPM)の発生源の一つとして考えられる固定発生源(ばい煙発生施設)のばいじん粒子に関する形状及び元素組成データを集積することを目的とした.ばいじん試料は、ボイラー、金属精錬施設、金属加熱炉、廃棄物焼却炉及びディーゼル機関において採取し、その形状及び元素組成を走査型電子顕微鏡及びエネルギー分散型蛍光X線解析装置を用いて解析した.ばいじん粒子の形状は、大きく5種類に分類することができ、表面に凹凸がある細かい粒子の塊のような形状がもっとも多く観察された.また、元素組成解析の結果、ばいじん粒子の主成分はばい煙発生施設ごとだけでなく、燃原料の種類によっても異なることが示された.SPMの発生源寄与率をケミカルマスバランス法で算出する場合、本研究で示された元素組成も用いることができるが、ばい煙発生施設の燃原料ごとに解析を行う必要があることが示唆された.

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