著者
黄 小〓 〓 小威
出版者
日本生気象学会
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.109-113, 1989-08-01 (Released:2010-10-13)
参考文献数
1

漢方医学は発熱とその治療について独特な概念と体系を持っている.漢方医学では発熱が単に体温の高低を意味するだけでなく, 広い症状を現す概念になる.体温計の方よりも患者の感覚と症状が重視される.それによって, 発熱は「外感発熱」と「内傷発熱」との分類体系になる.このような発熱についての東方医学の認識は今の発熱の研究に対して, 何か役立つものがあるのではなかろうか.