著者
藤本 愛子 石倉 忠夫 フジモト アイコ イシクラ タダオ Fujimoto Aiko Ishikura Tadao
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
no.8, pp.48-52, 2016-06

研究資料(Material)発声を含む呼吸法の違いが,スタイラスを握っている手の把持力量と腕の筋電位に及ぼす影響について検討した結果,いくつかの呼吸条件で筋電位と把持力量に有意な強い正の相関が見られた.しかし,呼吸法合図前と合図後で比較した筋電位と把持力量の増加率については有意な差が見られなかった.これらの結果から,等張性筋力の発揮においては,力を発揮しやすい,もしくは無駄な力を抜きやすい呼吸法は個人によって異なり,それぞれに合った呼吸法を用いることが重要であると推察される.