著者
二宮 浩彰 ニノミヤ ヒロアキ Ninomiya Hiroaki
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
no.3, pp.14-21, 2011-03

原著(Original investigation)本研究では,プロスポーツチームに対するファンの愛着と,ホームタウンへの地域愛着との関係を明らかにすることを目的とした.チームに対する愛着は,所属意識をもった結果としての同一性といえる.ホームタウンへの地域愛着とは,ファンとホームタウンとの情緒的,感情的なつがなりを説明する概念である.データは,京都ハンナリーズのファンを研究対象としてインターネット調査を実施することによって収集した.スポーツ観戦者行動における分析の枠組みとしては,チームに対する愛着とホームタウンへの地域愛着の測定項目を採用した.分析の結果,次のことが明らかとなった.京都ハンナリーズがbjリーグに参入した後から観戦しているファンはホームタウンへの地域愛着が強い.チームの熱心なファンはホームタウンへの地域愛着が強い.チームに対する愛着とホームタウンへの地域愛着には関連がある.The purpose of this study is to investigate the relationships among points of attachment to a team and place attachment of a hometown for professional sport team fans. Attachment to a team is defined identification as consequences through the evaluation of sentiments of belonging. Place attachment is a concept that explains the emotional or affective bonds between a fan and a hometown. The data for this study were collected through internet survey from the fans of KYOTO HANNARYZ. The framework of analysis regarding sports spectator behavior included the points of attachment indicator and place attachment indicator. The findings of analysis include the following. The fans who started to watch a game after KYOTO HANNARYZ had joined bj league have strong place attachment of a hometown. The passionate fans of a team have strong place attachment of a hometown. Attachment to a team and place attachment of a hometown are related.
著者
二宮 浩彰 ニノミヤ ヒロアキ Ninomiya Hiroaki
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
no.3, pp.14-21, 2011-03

原著(Original investigation)本研究では,プロスポーツチームに対するファンの愛着と,ホームタウンへの地域愛着との関係を明らかにすることを目的とした.チームに対する愛着は,所属意識をもった結果としての同一性といえる.ホームタウンへの地域愛着とは,ファンとホームタウンとの情緒的,感情的なつがなりを説明する概念である.データは,京都ハンナリーズのファンを研究対象としてインターネット調査を実施することによって収集した.スポーツ観戦者行動における分析の枠組みとしては,チームに対する愛着とホームタウンへの地域愛着の測定項目を採用した.分析の結果,次のことが明らかとなった.京都ハンナリーズがbjリーグに参入した後から観戦しているファンはホームタウンへの地域愛着が強い.チームの熱心なファンはホームタウンへの地域愛着が強い.チームに対する愛着とホームタウンへの地域愛着には関連がある.The purpose of this study is to investigate the relationships among points of attachment to a team and place attachment of a hometown for professional sport team fans. Attachment to a team is defined identification as consequences through the evaluation of sentiments of belonging. Place attachment is a concept that explains the emotional or affective bonds between a fan and a hometown. The data for this study were collected through internet survey from the fans of KYOTO HANNARYZ. The framework of analysis regarding sports spectator behavior included the points of attachment indicator and place attachment indicator. The findings of analysis include the following. The fans who started to watch a game after KYOTO HANNARYZ had joined bj league have strong place attachment of a hometown. The passionate fans of a team have strong place attachment of a hometown. Attachment to a team and place attachment of a hometown are related.
著者
石倉 忠夫 廣光 佑哉 北島 孟 Tadao Ishikura Yuya Hiromitsu Takeshi Kitajima
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 = Doshisha Journal of Health & Sports Science (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
no.14, pp.1-9, 2022-06-20

本研究は成功または失敗時における快または不快感情を喚起するメッセージがゴルフのパッティング技能の学習と感情に及ぼす影響について検討した。分析の結果から、30試行のゴルフパッティングの練習における目標枠内にボールが停止した場合に快感情メッセージを被験者に与える条件と目標枠外にボールが停止した場合に不快感情メッセージを被験者に与える条件はゴルフのパッティング技能の学習に不利であったと推察された.
著者
二宮 浩彰 Hiroaki Ninomiya
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
no.1, pp.9-18, 2009-03

本研究では、Neirotti(2003)が提示したスポーツ・ツーリズムの動的モデルを用いて、日本におけるスポーツ・ツーリズムの現状を明らかにした上で、わが国におけるスポーツ・ツーリズムの動的モデルを構築することを目的とした。研究方法としては、スポーツ・ツーリズム関連の調査、およびスポーツ産業関連の報告書やレポートを二次データとして活用して、スポーツ・ツーリズムを供給サイドから分析することによって日本におけるスポーツ・ツーリズムの諸相について把握することにした。その結果、クルーズについては、わが国においてクルーズ旅行が注目されるようになってきているものの、スポーツ・ツーリズムに関係するプログラムの提供にまでは至っていない。一方で、観光ウェブサイトが提供しているスポーツ・デスティネーション情報調査(二宮,2008)において、アウトドア・レクリエーションについての情報が多く発信されていることが明らかになっており、アドベンチャーの領域に対する需要が高まっていることが分かる。以上のことから、本研究では、スポーツ・ツーリズムの主要領域から、クルーズを除外してアドベンチャーを追加することにした。したがって、日本におけるスポーツ・ツーリズムの動的モデルにおいては、アトラクション、リゾート、ツアー、イベント、アドベンチャーを主要領域とするスポーツ・ツーリズムの諸事象を例示し、スポーツ・ツーリズム市場においてインフラストラクチャーやステークホルダーとの関係が築かれる構図を提示した。この日本版スポーツ・ツーリズムの動的モデルを用いることで、わが国におけるスポーツ・ツーリズムの全体像を鳥瞰することができ、その動態を説明することが可能になるであろう。総説(Reviews)
著者
藤田 帆乃華 佐原 里加子 相馬 隆景 後藤 大輝 大野 晃 二宮 浩彰 Honoka Fujita Rikako Sahara Takakage Soma Taiki Goto Ko Ono Hiroaki Ninomiya
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 = Doshisha Journal of Health & Sports Science (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
no.13, pp.19-28, 2021-06-21

本研究では,プロ野球・Jリーグ・Bリーグ・オリンピックにおけるスポーツ観戦についての新聞記事を内容分析することにより,コロナ禍におけるスポーツ観戦スタイルの実態を明らかにするとともに新たなスポーツ観戦スタイルについて検討することを目的とした.テキストマイニングの結果,動画配信サービスや最新テクノロジーに関連する語を含んだ新たな観戦スタイルについて報道されていることが明らかになった.
著者
北條 達也 井口 順太 高橋 仁美 小川 博之 Tatsuya Hojo Junta Iguchi Hitomi Takahashi Hiroyuki Ogawa
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 = Doshisha Journal of Health and Sports Science (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
no.4, pp.51-55, 2012-03-01

肋骨の疲労骨折は,ゴルフなどで生じる中位から下位の肋骨骨折がよく知られているが,第一肋骨の疲労骨折の報告は比較的少ない。われわれは,大学生チアリーダーに発生した第一肋骨の疲労骨折を経験した。左肩甲部痛で発症し,さらに左上肢尺側のしびれと痛みを自覚した。安静および低出力パルス超音波治療によって加療するも骨癒合は得られなかったが,1年後には競技に復帰できた。X線検査では評価が困難な同部位の評価に3DCTは,有用であった。
著者
藤本 愛子 石倉 忠夫 フジモト アイコ イシクラ タダオ Fujimoto Aiko Ishikura Tadao
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
no.8, pp.48-52, 2016-06

研究資料(Material)発声を含む呼吸法の違いが,スタイラスを握っている手の把持力量と腕の筋電位に及ぼす影響について検討した結果,いくつかの呼吸条件で筋電位と把持力量に有意な強い正の相関が見られた.しかし,呼吸法合図前と合図後で比較した筋電位と把持力量の増加率については有意な差が見られなかった.これらの結果から,等張性筋力の発揮においては,力を発揮しやすい,もしくは無駄な力を抜きやすい呼吸法は個人によって異なり,それぞれに合った呼吸法を用いることが重要であると推察される.
著者
村上 博巳 山岡 憲二 山本 武司 田阪 登紀夫 ムラカミ ヒロミ ヤマオカ ケンジ ヤマモト タケシ タサカ トキオ Murakami Hiromi Yamaoka Kenji Yamamoto Takeshi Tasaka Tokio
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
no.2, pp.26-37, 2010-03

原著(Original investigation)社会人(S群):7名,大学生(U群)22名,高校生(H群)32名,中学生(JH群)19名,小学生(ES群)49名のトップクラスの女子卓球選手を対象にスポーツビジョン研究会で実施している(1)静止視力(2)KVA動体視力(3)DVA動体視力(4)コントラスト感度(5)眼球運動(6)深視力(7)瞬間視力(8)眼と手の協応動作の測定を行い、競技力に重要な因子である動体視力(KVA,DVA)の特性について検討した。対照群は一般女子学生90名の中から日常運動習慣の無い一般女子学生10名(NA群)抽出した。各群とも静止視力1.0以上を対象とした。KVA動体視力,DVA 動体視力を各群間の平均値で見るとKVA動体視力の各群間の平均値に有意な差が見られなかったが、DVA動体視力のU群の平均値はH,ES群の平均値より有意に高い値を示した。KVA動体視力に対する測定項目の貢献度の高い視機能は静止視力,眼と手の協応動作,コントラスト感度、DVA動体視力は瞬間視,眼球運動,眼と手の協応動作であった。そして静止視力,コントラスト感度と競技歴との間には有意な相関関係は認められなかったが、瞬間視,眼球運動と競技歴との間には有意な正の相関関係が認められた。眼と手の協応動作と競技歴との間には有意な負の相関関係が認められた。以上のことから、女子卓球選手のKVA動体視力は潜在的、DVA動体視力はトレーニングの要因が影響し、競技力の向上を目指し動体視力を高めるにはKVA動体視力は視力矯正を含み最適な静止視力を有すること、DVA動体視力は継続したトレーニングが必要であることが示唆された。A study was conducted to investigate the characteristics of kinetic vision in women's table tennis players. There are kinetic visual acuity and dynamic visual acuity in kinetic vision. In the present experiment, sports vision of women's table tennis players were measured; member of society women's table tennis players (S group: aged 24.7±1.3yrs),university women's table tennis players(U group: aged 19.5±1.1yrs),high school women's table tennis players (H group: aged 16.3±0.8yrs),junior high school women's table tennis players(JH group: aged 13.6±0.8yrs),elementary school women's table tennis players(ES group: aged 11.1±1.0yrs), and Kyoto sangyo university student women's non-athletes (NA group: aged 18.7±0.5yrs). Then players 7 numbers in S group,22 numbers in U group,32 numbers in H group,19 numbers in JH group,49 numbers in ES group and 10 numbers in NA groups(their static visual acuity>1.0) were selected as subjects. Static visual acuity, kinetic visual acuity, dynamic visual acuity, contrast sensitivity, ocular motor skill, depth perception, visual reaction time and eye-hand coordination of them were measured. Physical characteristics and experience of training of table tennis were investigated using questionnaire. Mean values of kinetic visual acuity were no significantly among all groups, dynamic visual acuity in U groups were significantly higher than H,ES groups. Kinetic visual acuity and dynamic visual acuity showed difference about contribution rates for measurement item. Static visual acuity, contrast sensitivity and eye-hand coordination showed greater contribution rates for kinetic visual acuity. Visual reaction time, ocular motor skill and eye-hand coordination showed greater contribution rates for dynamic visual acuity. Significant correlations between static visual acuity, contrast sensitivity and experience of training were not found, but significant positive correlations between visual reaction time, ocular motor skill and experience of training were found and significant negative correlation between eye-hand coordination and experience of training was found. These results suggest that the improvement of kinetic visual acuity hold the best static visual acuity, the improvement of dynamic visual acuity are caused by heavier training and these are the important for the level up game ability.
著者
柴原 拓哉 大場 友裕 石原 達朗 田中 剛貴 大平 充宣 シバハラ タクヤ オオバ トモヒロ イシハラ タツロウ タナカ ゴウキ オオヒラ ヨシノブ Shibahara Takuya Oba Tomohiro Ishihara Tatsuro Tanaka Goki Ohira Yoshinobu
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.52-66, 2015-06

解説(Technical review)最大酸素消費量 (VO2 max) レベルは,有酸素性運動能力を示す良い指標で,その測定やそれを高めるためのトレーニングが実施されている.エリート選手におけるVO2 maxは,非鍛錬者よりも高いのは事実だが,エリート長距離走選手における値は,必ずしも彼らのベストレコードと正の相関はない.ランニングエコノミーやvelocity at VO2 maxも重要な持久性運動能力の指標である.VO2 maxは,心拍出量と筋における酸素消費量に影響されるので,各種トレーニングに対する心臓の形態的および機能的適応や骨格筋におけるミトコンドリアエネルギー代謝の適応パターン等を追求し,持久性運動パフォーマンスにおけるVO2 maxの貢献等に考察を加えてみた.It is well-known that the level of maximal oxygen consumption (VO2 max) is one of the good parameters, which indicate the aerobic athletic performance. Although it is true that the levels of VO2 max in elite athletes are clearly higher than those of non-athletes, some studies show that there is no correlation between the level of VO2 max and performance of distance running in elite runners. Running economy and velocity at VO2 max are other important parameters for endurance capacity. Since the level of VO2 max is influenced by the oxygen transport and utilization capacity, the morphological and functional adaptation of heart and skeletal muscles to various exercise trainings were reviewed in order to discuss the contribution of VO2 max to endurance exercise capacity.
著者
栁田 昌彦 石原 一成 ヤナギタ マサヒコ イシハラ カズナリ Yanagita Masahiko Ishihara Kazunari
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
no.6, pp.7-23, 2014-06

高齢者が手軽に楽しく介護予防運動を実施できるトレーニングプログラムを開発することを目的として,バランスパッドの上で柔軟運動・有酸素運動・レジスタンス運動を複合的に実施し,同志社大学のカレッジソングに合わせて短時間で取り組めるオリジナル複合トレーニングプログラム(Do-SAR/B体操)を創作した.この体操は,循環器系に対して過度な反応を引き起こす危険性は極めて低く,精神的負担度も適度であり,楽しく安全に実践できるプログラムであることが示唆された.The purpose of this study was to develop the comfortable training program to prevent frailty and disability, which was combined flexibility, aerobic and resistance training using the balance-pad. We named it "Do-SAR/B exercise".This training program has no excessive stimulus to cardiovascular system, and also has moderate intensity, because RPE revealed somewhat hard. Most subjects performed this exercise comfortably and pleasantly. These results suggest that Do-SAR/B exercise is the comfortable and safe training program for elderly persons.
著者
栁田 昌彦 石原 一成 ヤナギタ マサヒコ イシハラ カズナリ Yanagita Masahiko Ishihara Kazunari
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
no.6, pp.7-23, 2014-06-03

高齢者が手軽に楽しく介護予防運動を実施できるトレーニングプログラムを開発することを目的として,バランスパッドの上で柔軟運動・有酸素運動・レジスタンス運動を複合的に実施し,同志社大学のカレッジソングに合わせて短時間で取り組めるオリジナル複合トレーニングプログラム(Do-SAR/B体操)を創作した.この体操は,循環器系に対して過度な反応を引き起こす危険性は極めて低く,精神的負担度も適度であり,楽しく安全に実践できるプログラムであることが示唆された.The purpose of this study was to develop the comfortable training program to prevent frailty and disability, which was combined flexibility, aerobic and resistance training using the balance-pad. We named it "Do-SAR/B exercise".This training program has no excessive stimulus to cardiovascular system, and also has moderate intensity, because RPE revealed somewhat hard. Most subjects performed this exercise comfortably and pleasantly. These results suggest that Do-SAR/B exercise is the comfortable and safe training program for elderly persons.
著者
竹田 正樹 タケダ マサキ Tekeda Masaki Takeda Masaki
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
no.2, pp.[90]-94, 2010-03-01

報告(Report)2009年10月15日から18日にかけて,ドイツのアルガウ,ネッセルワングにおいて国際ノルディックウォーキング連盟(International Nordic Walking Federation: INWA)主催のコンベンション2009が開催された.筆者はこれに参加し,いくつかの情報収集が出来たので,その内容を報告することとする.INWAコンベンションにはこれで2回目の参加で,報告も2回目になるが,今回の報告においては,1)2007年から2009年にかけてのNWの世界の動向,2)コンベンションから示唆できること,3)NWの将来への問題と展望,の観点から述べることとした.International Convention of Nordic Walking hosted by International Nordic Walking Federation (INWA) has been held in Nesselwang, Allgau, Germany from 15th to 18th of October 2009. The author has participated in this Convention and gotten the information about Nordic Walking trend. This is a second review for the trend for Nordic Walking in the World and Japan as the following stand points of view; 1) a trend for Nordic Walking from 2007 to 2009 in the World, 2) suggestions from the content of convention, and 3) the subjects (problems) have to be resolved in the future for Nordic Walking popularization.