著者
カジャラン J. カジャラン S. シリノンコート S. 取出 恭彦
出版者
Japanese Society of Animal Science
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.8, pp.754-759, 1998

<i>Brevibacterium lactofermentum</i>より調製された酵素処理菌体末(DBCP)経口投与の初産母豚および哺乳子豚に対する影響について研究した.DBCPを妊娠期に投与する事により,出生時の一腹あたりの子豚数が増加した.DBCPの投与により,糞中の<i>Escheyichia coli</i>数が減少し,また母豚初乳中の全タンパク質,β-ラクトグロブリン,γ-ラクトグロブリンの量が増加する傾向がみられた.これらのDBCPの効果はDBCPに含まれるペプチドグリカンの免疫賦活効果によるものと考えられた.DBCPを妊娠16日から,授乳期まで投与し,更に,哺乳期に哺乳期用飼料添加により投与した場合が離乳時の一腹あたり子豚数および体重において最も良い成績が得られた.