著者
ツォグタラフ ガンツェツェグ
雑誌
昭和女子大学大学院言語教育・コミュニケーション研究
巻号頁・発行日
no.2, pp.15-23, 2007-03-01

本論文ではモンゴルにおける日本語教育の改善の第1段階として自律学習能力を促進させることを目指し、先行研究の定義の分析に基づき考察を行った。その結果、自律学習能力は学習意欲と学習ストラテジーの使用に影響を受けていることが分かった。これらの自律学習能力を向上させる学習意欲の高まりに「目標達成」の経験が強く影響を与えるのではないかと思われる。つまり学習者は学習目標を少しずつ達成させることにより学習意欲が高まることが分かった。達成感を体験させるためには短期の目標を設定させ、その目標を果たすときに使用されるストラテジーを導入するという方法を採用することが望ましい。これによって学習者の学習意欲や自信を高め、自律能力も高める指導法を考察した。