著者
バスタンファルド アザム カラム ホッセン 高橋 裕樹 中嶋 正之
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.25, no.64, pp.65-70, 2001-10-18

フェイシャルエージングは歳月の経過による顔の老化の様子をシミュレーションしたものであり, アニメーション, 自動顔認識, エンターテーメント, 失踪者の捜索, そして医療分野における顔の再構成など幅広い分野において応用される技術である.本論文ではリアルなフェイシャルエイジングを実現するために医療情報に基づく手法を提案する.そのため, 人体測定学に基づき, 顔の老化の様子を再現し, また顔のリアルな老化を表現するために照明を考慮した皺の表現手法を提案する.本提案手法では入力画像として一枚の画像のみを必要とし, また老化の様子を再現するための処理を局所的に施しているため, 計算時間を短縮することが可能である.