著者
マスクド・アナライズ
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.71, no.7, pp.296-302, 2021-07-01 (Released:2021-07-01)

昨今の第三次AIブームからコロナ禍でテレワークによるDX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進など,企業活動におけるIT(情報技術)の活用は急速な変化を遂げている。この流れは知財法務においても同様であり,様々な業務や周辺環境においてIT・デジタル化による変革が迫られている。本記事ではAIブームを含めたITによる失敗を踏まえながら,曖昧となっているDXの定義や本質について明確にすることが最初の目的となる。その上で知財法務部門おけるデジタル化による業務効率化,新規事業による利益創出,失敗を許容する文化醸成について,解説するものである。