著者
柴崎 稔久 ラハマン A. F. M. ムスタフィズール 村藤 俊宏 杉原 美一
出版者
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)
雑誌
基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.157-157, 2007

近年、当研究室では、アズレニルリチウム、グリニャールの発生に初めて成功し、これによりアズレニル基を有する15族元素化合物の合成を達成している。本研究では、同族元素のリンに着目し、種々のアズレニルリチウムとクロロジフェニルホスフィンの反応によりアズレニルホスフィン類を合成し、構造と性質について検討した。 1,3-ジブロモ-2-アズレニルジフェニルホスフィンのTHF溶液を室温で静置しておくと、溶液の色が緑から青へ変化し、3位が脱ブロモ化された1-ブロモ-2-アズレニルホスフィンオキシドが得られた。リン原子がこの脱臭素化に関与していると考え、トリアルキルホスフィンによるブロモアズレン類の脱臭素化反応についても検討したので併せて報告する。