著者
三家本 隆宏 脇谷 雄一郎 黒澤 忠弘
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.68, no.9, pp.605-612, 2019-09-15 (Released:2019-09-15)
参考文献数
12
被引用文献数
1

井戸形電離箱を用いた192Ir高線量率密封小線源における基準空気カーマ率測定では,線源型式の違いによる出力差異の補正が必要となる場合がある。本研究では,日本国内で使用される3種類の線源型式(mHDR-V2, VS2000, Ir2.A85-2)について,補正係数を算出した。補正係数は,mHDR-V2を基準として,それぞれVS2000は0.987, Ir2.A85-2は1.002となった。国内における井戸形電離箱の校正はmHDR-V2線源を使用しており,これらの補正係数を用いることで他の2種類の線源型式の測定が可能となる。