著者
上原 彰太
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第38回ケモインフォマティクス討論会 東京
巻号頁・発行日
pp.32-33, 2015 (Released:2015-10-01)
参考文献数
3

構造ベース創薬(SBDD)において,ターゲットタンパク質に対するリガンド(薬剤候補化合物)の結合構造およびその結合の強度を分子シミュレーションによって正確に予測すること(Docking)は困難な問題である.Dockingはタンパク質−リガンド間の相互作用エネルギーを目的関数とした数値最適化問題を解くことによってリガンドの最も安定な結合構造を予測する.しかし一般に,Dockingのスコア関数は非常に複雑であり,正確な結合構造の予測には高精度かつ高効率な最適化アルゴリズムが必須となる.本研究ではミツバチの採餌行動に基づいた最適化アルゴリズムである人工蜂コロニーアルゴリズムを応用することによってDockingの精度向上に成功した.