著者
井上 恵太 中前 雅之 桑田 すみれ
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集 2009年度春季
巻号頁・発行日
pp.247-251, 2009-03-10 (Released:2017-06-08)

定量的管理は,プロジェクトの目標を達成するために有効な方法である.プロジェクトの状態を定量的に測定することにより,客観的な判断を下すことができ,問題発生を未然に防ぐプロアクティブな対応が可能となり,その結果プロジェクト目標を達成することが可能となる.しかし,当社では定量的管理を実施しても,管理精度が低い,事業への貢献度が弱い場合があるという課題が見受けられた.この課題を改善するため, CMMI成熟度レベル4のプロセスに基づくギャップ分析を行い,改善したプロセスを適用・評価した.その結果,効果的な定量的管理プロセスを実践するには事業目標とプロジェクト特性を考慮することが重要であることが分かった.本稿ではこの改善事例について紹介する.
著者
神崎 光司 藤野 友也 平井 規郎 中前 雅之
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.193-197, 2005-03-17

定量的管理は,ビジネスゴールを確実に達成できるようにするための有効な方法である.定量的管理を実施することにより,事実が客観的に把握でき,問題の早期特定と適切な是正処置が実施でき,その結果,プロジェクトを成功へと導くことが可能となる.この定量的管理において重要な役割を果たすのがプロセスパフォーマンスベースラインであるが,その精度が低ければ,定量的管理の効果が無くなるだけでなく,逆に誤った判断を引き起こしかねない.また,プロセスパフォーマンスベースラインはプロジェクト内でも算出するため,プロジェクトメンバーで扱える簡便性も求められる.本稿では,プロセスパフォーマンスベースラインの精度と簡便性の向上を目的に,その算出方法として当社が採用した近似PERT法の有効性について検証する.