著者
中島 倫子
出版者
一般社団法人 日本内分泌学会
雑誌
日本内分泌学会雑誌 (ISSN:00290661)
巻号頁・発行日
vol.47, no.8, pp.550-560,521, 1971-11-20 (Released:2012-09-24)
参考文献数
54

8名の健康者に対して, 同一食事を2, 3, 6回に分割投与し, また36時間絶食を行い血清IRI, HGHの変化を観察した.食事回数の少いほどIRIは高値を示し, 特に朝, 昼食後に比し夕食後に著しかつた.HGHには食事回数による差はあまり認められなかつたが, 絶食時高値であつた.食事回数を少なくすると肥満しやすいといわれており, 従来SDAの差によると考えられているが, 著者の成績からはインスリン反応の差が関与すると考えられる.