著者
中嶋 聞多 木亦 千尋
出版者
地域ブランド研究会事務局
雑誌
地域ブランド研究 (ISSN:18812155)
巻号頁・発行日
no.5, pp.31-51, 2009-12

本研究は、近年、注目を集めているB級ご当地グルメといわれる地域独自の「食」を活かした地域ブランドの構築モデルを検討したものである。B級ご当地グルメは、地域ブランドという観点からみると、いまだ発展途上の段階にあるものが多い。本稿では、まず既存のブランド論や地域ブランド論について批判的に検討し、B級ご当地グルメの特殊性を考慮しながら、B級ご当地グルメの地域ブランドの構築モデルを作成する。そのあと、B級ご当地グルメの代表例として、富士宮やきそばをとりあげ、フィールド調査等を通して得られた知見と比較することにより、モデルの説明能力について検討を加え、精緻化を図る。