- 著者
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中川喜雲
- 出版者
- 秋田屋平左衛門
- 巻号頁・発行日
- 1662
年中行事。中川喜雲著。寛文2年(1662)秋田屋平左衛門刊。宮中の年中行事を始め、京都とその周辺諸国、さらには九州、関東その他の地方における神社仏寺等の祭礼、法会の次第や風俗及び由来等を、狂歌、狂句を交えながら紹介したもの。1年12か月を6巻6冊に2月ずつ日次に配し、挿絵を多数いれる。宮廷行事は『公事根源』『年中行事歌合』を利用し、その他の行事では『毛吹草』の利用が指摘されている。本書は同人著の名所案内記、『京童』6巻(明暦4年[1658]刊)、『鎌倉物語』5巻(万治3年[1660]刊)や『京童跡追』6巻(寛文7年[1667]刊)と同系統の著作である。備前新田池田家、中川得楼旧蔵。『近世文学資料類従』仮名草子編9(勉誠社, 1973)に複製あり。(岡雅彦)(2018.2)