著者
中村 友幸
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.137-144, 2009-12-31 (Released:2018-03-15)
参考文献数
41

メシマコブは古くから漢方に供せられてきたきのこであり,高い生物活性を有するきのことして注目されている.近年,メシマコブ菌糸体は機能強化食品として幅広く用いられてきている.本報告では,メシマコブを用いた遺伝解析,培養条件の検索,および各種機能性の調査に関する最近の研究成果を報告する.特に,抗酸化作用,抗腫瘍作用,抗アレルギー作用,さらに新規の興味深い機能性研究に関しても紹介する.将来の研究でメシマコブの培養菌糸体とその有効成分が各種疾病に利用されることを期待している.