著者
中熊 秀喜
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.101, no.7, pp.2010-2015, 2012 (Released:2013-07-10)
参考文献数
10

骨髄不全症候群の中で最も多い後天性特発性造血障害のうち再生不良性貧血,発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH),骨髄異形成症候群,赤芽球癆では免疫性造血障害が想定されている.最近,PNHにおいてNKG2D介在性免疫による造血障害,そして標的分子の候補としてMICA/BやULBPなどのストレス蛋白が提唱された.しかし,同一疾患でも免疫抑制療法の効果の予測指標が一つと限らず,標的分子の多様性が予想される.