著者
備酒 伸彦 安田 俊吉 山下 康将 中田 雅子
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.103-107, 1991-03-10
被引用文献数
1

在宅健常高齢者の「生活」に関する知識・認識を得るため, 60歳以上の在宅健常者118名を対象として, ADL・APDL(生活関連動作)の中から抽出した代表的な10項目の価値序列に関する調査を行った。なお, 結果の処理にあたっては, 対象を年齢・性・家族構成の別で18グループに分類して検討した。全グループ共通して, 価値序列の上位層は排泄・食事, 中位層は入浴・更衣・整容・意志伝達・屋内移動, 下位層は屋外移動・仕事(家事)・交際であった。このうち上位層, 下位層では全グループに共通した価値序列がみられたが, 中位層においては性別による序列の相違が大きかった。また仕事(家事)の項目については, 性・年齢・家族構成の相違が反映されていた。