著者
中臺一博 奥乃博
雑誌
デジタルプラクティス
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.133-140, 2011-04-15

ロボット聴覚用のオープンソースソフトウェアとして研究開発を行っているHARK (HRI-JP Audition for Robots with Kyoto Univ.) の展開について説明する.HARK は複数のマイクロフォン(マイクロフォンアレイ)からの入力をもとに,音源定位,音源分離,さらに分離音声の認識までをサポートするソフトウェアであり,GUIプログラミング環境上で様々なモジュールを配置・接続することにより,形状やマイクロフォンレイアウトが異なるロボットに対応させたり,用途に合わせたロボット聴覚システムを構築したりすることができる.本稿では,HARK の設計指針を解説し,HARKを用いて構築したシステムの応用例,HARKの展開も併せて報告する.