著者
丹羽 展男
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.218-223, 2005-03-17

IT開発プロジェクトの「開発規模見積り」は,ソフトウェアエンジニアリングの永い歴史のなかでも未発達の分野である.それにはさまざまな背景が存在すると考えられるが,「人月」と「要員単価」という基準のみで「総開発金額」を提示してきたことが,裏目にでて値段だけの競争になっている.IT開発プロジェクトの費用には,絶対にかかる費用の部分は誰が見積ってもほとんど同じように見積られるべきである.そして,その見積りに付加価値としての品質保証やプロジェクト管理等の費用を加えて競争することが望ましい.そこで,当論文では筆者の30年間の経験等を基に正確でわかりやすい「開発規模見積り」の方法をまとめたので,ソフトウェアのフリーウェアのようにみんなで改善して確立させるために詳細をオープンにする.
著者
丹羽 展男
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2001, pp.19-24, 2001-09-11

SIプロジェクト開発は, 規模が大きくなればなるほど全体が見渡せなくなり, 各リーダー任せに成ってしまう場合が多い。プロジェクトもうまく進んでいる時はいいが, スケジュールが遅れてきた時にどこがおかしくなっているのかを見つけるのは, 大変な作業となってしまう。開発要員も多いと, 成果物も多くなり, それが全て必要な物かどうかの判断も一概に出来る物ではない。特に, 上流工程では, 下流工程のプログラムやモジュールやテストケースと言った誰にでも目に見える標準化された成果物が少ないので, その作業の管理も一層難しく成ってくる。さらに, 上流工程では進捗が遅れていても, 遅れている事自体が判らずに, そのまま下流工程に引き継がれた時に, あれもこれも決まっていない事が判り作業のやり直しが発生し, 大幅なプロジェクトの遅れになる事がよくある。当論文では, DOAのDFD手法を使って作業を明確に定義することで, スケジュール管理を成功させた方法を紹介する。