著者
久納 慎也 加藤 雄一郎 笹木 一麻 河村 法征
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2004年度秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.000034, 2004 (Released:2005-01-27)

近年、顧客満足(CS)という言葉が使われて久しいが、そもそも顧客は製品情報の何を評価しているのだろうか。どのようなニーズのもとで、どのような製品特徴を評価しているのかについて、製品とサービスの両面を考慮した品質設計の最適化がなされているとはいえないのが現状である。このことは、各部門による意思決定内容(施策内容)が局所最適解に留まり、CS最大化を阻む一因になっていることが懸念される。そこで本研究では、ブランドの設計品質範囲をマーケティングミックス4P'sすべてに拡張し、顧客ニーズに対する充足度の最大化に向けた「ブランドQFD」を提案する。それにより、CS最大化に向けた、部門間協調も可能にすることが期待できる。