著者
久角 喜徳
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
熱工学講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2001, pp.645-648, 2001-11-03

二酸化炭素の排出を抑制するには、省エネルギーの促進と非化石燃料エネルギーの導入が最も重要である.省エネルギーは、従来、産業部門および民生部門で積極的に推進が図られてきたが、今後は環境に対する影響をいっそう小さくする観点からさらに強化し、社会全体を省エネルギー型に変えていく必要がある.そのためには、これまでのエネルギー変換尺度を熱量保存則から、エクセルギー評価則に変えることが重要である.ここでは、エクセルギー評価則の理解を深めるため、エクセルギーとエンタルピーの関係を小遣いと給料の関係に当てはめ、熱力学の意味するところを考えてみたい.また都市ガス事業において、実際にエクセルギー評価設計が行われている一例を紹介する.