著者
佐々木 脩 伊藤 寛治 乳井 恒雄
出版者
養賢堂
巻号頁・発行日
vol.62, no.10, pp.1061-1064, 2008 (Released:2011-01-18)
著者
佐々木 脩 伊藤 寛治 乳井 恒雄
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.62, no.10, pp.1061-1064, 2008-10

比内地鶏は秋田県農林水産技術センター畜産試験場と民間の種鶏場の秋田比内鶏を父親、ロードアイランドレッド種を母親として生まれる一代雑種で、肉色に赤みがあり、適度な脂肪を含み、風味と香気を持ち、秋田の郷土料理(きりたんぽ鍋)にかかせない地鶏であり、現在全国的なブランド鶏となっている。しかし、現在流通している比内地鶏の肉の大部分は雌に特化され、雄は肉が固い、肉色の赤味が濃い、脂肪量が少なく、雄臭が風味を損なうなどの理由で市場に流通することは少なく、素雛の段階でほぼ淘汰されている。一方、近年の比内地鶏の増加に伴う雌雛代や飼料価格の上昇による生産コストの引き下げが大きな経営課題となっている。そこで、雄の成長の速さを利用しつつ、肉質の改善と脂肪沈着を増加する方法として比内地鶏の去勢に着目した。著者らは比内地鶏の精巣の発達と去勢手術適期を調べ、手術による事故率と精巣再生率が低く養鶏農家への普及可能な去勢手術法について検討した。なお、鶏の去勢については外科的処置以外に、ホルモン剤の冠部皮下へのペレット埋没法や胸部筋肉への注射などによる化学的去勢法も知られているが、消費者のこれらの処置鶏への反応を考慮し今回は検討を加えなかった。