著者
五十嵐 博之
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.117-120, 1999-03-20 (Released:2013-05-10)
参考文献数
9

人体は刺激因子に対して生物学的に最も合理的かつ合目的な生物学的二進法によって、自動適応機構が構成され、これによって人体の適応は最も都合よく営まれている。自動適応機構は、内分泌系と交感副交感の二神経の拮抗関係による二進法によって調節機構の基幹をなす自律神経とからなる。調節機構における内分泌系と自律神経との関係は不可分の関係にある。自律神経のレベルの変化は、白血球 (顆粒球、リンパ球) の分布を決定しており、逆に感染症は直接いずれかの白血球を活性化し、自律神経のレベルを決定している1), 2), 5)。