著者
倉舘 健一 三橋 紫 五十嵐 玲美
出版者
日本フランス語教育学会
雑誌
Revue japonaise de didactique du français (ISSN:18805930)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.186-198, 2011-11-10

本稿は,グローバル化が日本のこれまでの言語教育/学習環境や言語能力の概念に及ぼしているインパクトについて分析を行う。その上で新しい言語学習環境の構築モデルとして「e-Lounge」「プルリリンガルラウンジ」と名付けられた慶應義塾大学日吉キャンパスでの互恵的複言語学習環境創出の試みを取り上げる。そのコンセプト化から実体化,複言語化のプロセスを示し,日本の教育機関に本質的に内在する単言語文化主義の問題の克服の可能性について考察を行う。