- 著者
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井上 慶太郎
峯崎 俊哉
成嶋 弘
- 雑誌
- 全国大会講演論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.46, pp.17-18, 1993-03-01
40人程度の従業員が勤務する24時間営業のコンビニエンスストアの勤務表を設計/調整する支援システム(エキスパート・システムのプロトタイプ)を開発した。勤務表設計問題は、「ある従業員とその勤務時間を別の従業員で代行する。必要ならば勤務時間を複数の時間帯に分割し、それぞれの時間帯を別の従業員で代行する。」というような従業員の配置換え問題(部分問題)に変換され問題解決される等の問題の性質から事例ベース推論(以下、CBRと略す)を適用している。本システムは、事例の修正/修復に他の推論系を併用せず、事例にのみ依存することを考えた。そこで事例をその機能的役割に応じ3種類に分類した。更に、対話型CBRシステムの形式を取ることで、設計者の介入を随所で許し各種事例の自動獲得を実現している。本稿では、このシステムにおける事例による推論制御を考察する。