著者
三谷 尚 井手 詩織
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2011-MUS-92, no.5, pp.1-3, 2011-10-04

楽曲に関連するフーリエ・スペクトルを求めるために、一旦、相関関数を求め、Wiener-Khintchin の定理でスペクトルを求める方法に利点を見出した。なお、この方法によるスペクトルと、直接的スペクトル計算は比較し、妥当性をチェックしなければならない。これまでに音圧関数について、この方法を適用したが、近似を用いていた。今回、この近似の妥当性を明らかにし、かつ、音高関数についても、相関関数経由の方法を適用する。音高関数のスペクトルは、いわゆる 1/f ゆらぎとして知られるものであり、楽曲構成の点からこの本質に迫り得る。